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相馬桂(そうま-けい)29歳、女性 Lv16 巫女:魔法(伝統)/人型悪魔:神獣マカミ 経験値: 4593 力:13/ 96% 格闘威力:29+1D 魔:20/111% 魔法威力:36+2D 体:11/ 71% 射撃威力: 8+1D 速: 8/ 56% 回避判定:18% 運:13/ 81% 会話判定:46% HP:189 MP:144 物防:27 魔防:27 命運:7 イニ:12 相性/BS耐性:破魔反射、火炎無効 属性:L/N(ライト32、ダーク0、ロウ0、カオス0、ニュートラル25) ・スキル 素手攻撃 前1 96% 29+1D 剣 暴れまくり 18H 前列 96% 48+1D 剣 マヒかみつき 17H 前1 96% 54+1D 剣 麻痺50% 心の一方 14M 全体 111% 41+2D 神経 バインドボイス ディアラマ 7M 1体 66+2D リカーム 20M 1体 10 一分の魔脈 破魔無効 ・スキル習得表(巫女/人間型悪魔) 0:アギ 1:ディア/人間変身 3:ラクカジャ/能力値上昇(魔) 5:アギ→アギⅡ 7:ハマ/一分の活泉 10:追加魔法威力Ⅰ 13:メディア/種族への親和(神獣) 15:アギⅡ→マハラギⅡ ・防具(0、5) 全身:腋の開いた変な服(千早) ・消費型アイテム なし ・悪魔カード 16以下のを二枚もらう予定 ・マッカ 3424マッカ ・コミュニティと絆 東京総鎮守LV3(35) 神獣マカミLV1(13) 大城戸爺LV3(30) 将門公LV3(30) ・背景設定 背景:東京の守護者、興味 コネ:マサカド、大城戸爺 ・メモ 将門の巫女。元は人間であったが、神降ろしを行うことによってその身を帝都の鎮護に捧げた。エターナルセブンティーン。 現世と魔界、両方に存在する神田明神を行き来し、アッシャー回廊の狛犬として働いている。格好は腋の開いた変な巫女服にバッシュ。目下の悩みは、神田明神から移動する際に写真撮影されまくること。
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私のやんごとなき王子様 8日目 翌日の朝、私は部屋で慌ただしく身支度を整えていた。 毎日が思っていたより忙しい。 というのもオディール役の子がダイエットのしすぎと過労で倒れてしまったらしく、急遽代役を立てる事になったのだ。 急な変更にどこの担当も忙しさが増していた。私たち大道具は比較的、影響を受けてはいないというものの、やっぱりどこか慌ただしい。 鏡を見ながら髪をピンで留めて――よし! さ、今日も頑張るぞ! 土屋君の納得のいくものに仕上げたいもん! 昨日は土屋君にはじめて『ありがとう』って言ってもらえたんだもの。あんなに重たい荷物持ちした時だって言ってくれなかった言葉なのに。 はじめは絶対に『こんな人理解できるもんかーっ!』って思ってた。でも今は――今は少しでも分かれたらと思う。 鏡に映った自分の顔に向って、もう一度気合いをいれる。 「お、美羽~。なんだか決意も新たに! みたいな? 気合いが入ってるね~」 「あはは。分かる?」 同じく鏡に向かっていたさなぎに横から言われて、私は照れ隠しに笑いながら聞き返した。 「うん、なんか頑張るぞー! っていう感じ。昨日の食事当番もすっごい好評だったし、土屋君とのチームワークもバッチリって感じじゃない?」 「ホント? だとしたら嬉しいな。土屋君の事、みんなにももっとよく知って貰いたいんだ。偏屈っぽく思われてるけど、結構良い所もあるんだよ?」 「ほほ~~う」 私の言葉にさなぎがニヤニヤとした笑みをこちらに向ける。 「な、なに? その顔は」 「いやぁ、美羽もそんなお年頃ですかねぇ~」 「ちょっ! そそそそそそんなんじゃないってば!」 「何が? 何がそんなんじゃないの?」 「も~~~っ、さなぎっ!」 さなぎにからかわれて、一気に顔が紅潮していくのが自分でも分かる。 「あはは! 美羽、頑張んなよ。私はいつだって美羽の味方だからさ!」 さなぎはそう言うと、ひらひらと手を振りながら部屋をあとにした。 「もうっ」 一人になった部屋の中で言い捨てる。 ――でも。 そっか、私……土屋君の事が好きなんだ。 自分でもさなぎにからかわれるまで気付いてなかったよ。 いつの間にか――好きになってた。 何故だか自然に顔がほころぶ。なぜだろう? 土屋君の事を思うと、心に優しい気持ちが溢れてくる。 押し寄せる笑顔を隠す事も出来ずに、私は大道具部屋へと向かった。 土屋8日目・No.2へ 一つ戻る土屋7日目・No.1 ブラウザを閉じてお戻りくださいv 私のやんごとなき王子様トップへ戻る
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ピックアップ!コダマゆみ-イラスト NO.386 竹上木乃さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:竹上木乃(たけきのこ)、ひわみ/金城美姫、ヤガミ(2258) Illust 表情といやらし顔のヤガミがイイ味のイラストです⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1019.html
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買い物が終わり、家についたのが八時過ぎだったのは多分何かの間違いだ。 一時的なド近眼になったとか、時計が壊れたとか、いやいや、もっと素敵な理由かもしれない。たとえば、魔法とか。 貴俊を家の近くまで送らせた後、美羽はその大半をレンに持たせることにして、レンはレンで「これも一つの修行です」と意味の分からないことを言っている。美優もユリアも多少の荷物は持ってるのに完全に空手の美羽はまさしく姫様気取りだっただろう。 リビングのソファ横にどさっと荷物を落とすと、俺はそのままうつ伏せにソファに倒れこんだ。 「だらしないなぁ」 美羽の売り言葉を受け流し、あお向けに姿勢を変える。滲みがところどころにある天井とご対面する。 俺は何をやってるんだろう? 実際、自分でも今日の出来事を反芻する度に思う。急展開ドラマだぜ。朝に異世界からやってきたという女に剣を突きつけられ、倒れた女を休ませ、魔法使いである理由とばかりに部屋をめちゃくちゃにされ、ホームステイしたいと懇願され、それを俺は承諾し、そんな時に貴俊からの誘いに乗り、みんなで買い物にレッツゴー。帰ってくりゃこのザマだ。 アホみたいだな。そんなことしてる暇あるのかって。 まだ何も知らないも同然だ。異世界がどんなところとか、一年で崩壊するとはどういうことかとか、魔法がどんなものとか、俺らに何かして欲しいのかとか、いつ帰るのかとか……。挙げようと思えばいくらでも挙げられそうなモンなのに。全部うっちゃって、買い物ですよ。 理由は自分でも分かってるつもりだった。つまり、怖くなったのだ。びびってるんだ。ここが本当に俺が知っている現実世界なのか、本当に俺が知っている場所なのか、おかしくなっちまったのは俺の方じゃないのか。美羽は? 美優は? 貴俊はどうだ? 俺が知っている奴らか? ユリアは何だ? レンは何だ? 異世界があるという現実を受け止めろと? その現実は本当にリアルなのか? 買い物に出たのは、それを確かめたかったこともある。結果はどうもこうも変わらん。朝の時と一緒。 俺は安心したかっただけなんだ。「あなたが見ているのは夢ですよ。さっさと起きたらどうです?」「あなたは間違いなくまともですよ」と誰かに言われるのを首を長くして待ってた。だが、そんなの絶対来るわけが無い。「うわっ!」と叫ぶ瞬間も、「どういうことだ?」と声に出して大いに驚く瞬間も逃しちまった。 ボーっと焦点が合わないまま天井を見上げている。ガサガサと俺の周りを誰かが近づいたり離れたりしてる。 俺が感じている現実がこれならば、この現実を感じて動くしかない。例え、幻であろうと。そんなことは分かっている。生まれた時からそうだ。俺らは自分の範囲で動くことしか出来ない。しかも、その範囲ですら好きなように事は運ばない。そんな当たり前のことさえ、今はうざったい。 このまま眠って、起きたらすべてが元に戻っていたら、どんなにいいだろう。ちょっと変な夢を見た。美羽に笑われ、美優が「ワタシもあるよー」と言ってくれる。いいね、最高だ。 そろそろ笑うぜ、俺は。 「お兄ちゃん、お腹すいてるよね? ちょっと待ってて。すぐ作っちゃうから」 美優が疲れを見せない笑顔で俺を見下ろしていた。 「無理するなよ。俺はカップメンでもいいぞ」 「駄目だよー。不健康になっちゃう」 手伝おうか? という俺の言葉を手を振って受け流した美優はキッチンに向かう。 美羽も美優も何の疑いも持ってないのだろうか。それはそれで変過ぎる。 チラっとテレビを凝視しているユリアを見てみた。真剣そうな顔は無邪気な子供にしか見えない。これが異世界の、しかも姫だって言うんだから世の中間違ってる。レンは庭で何かしているようだ。 さて、どうするかな。 (選択肢は仮で置いてみる。いらねって事になったら、美羽とレンのエピソードは削って、美優とユリアのを無理矢理繋げるつもり) (選択肢) 1、美羽の部屋に行ってみるか。 2、疲れてるだろうから、美優の手伝いをするか。 3、ユリア本当にこの世界を知らないのかな……。 4、レンは何をしてるんだろう。 (1、美羽の部屋に行ってみるか) 美羽の部屋に行ってみるか。 あいつは買いすぎだ。ちょっと料金徴収しなきゃ。 ソファからゆっくり起きた俺は真剣なユリアを横目に二階に上がる。鼻歌が聞こえてくる美羽の部屋の前まで来て、ドアをノックした。 「兄貴? どうぞー」 ドアを開けると、美羽がベッドの上で洋服を広げているところだった。相変わらず自分の部屋は綺麗に整頓されていて、どうも片付ける気が起きない俺の部屋とは対照的だ。窓際とベッドにはクマとネコのヌイグルミが飾ってあり、部屋の隅には光合成しない植物がまるで本物のように堂々としている。木の模様が入っている机の上には化学の教科書とノートが開いていて、その横に銀のアクセサリーがミスマッチに置いてある。 まさに典型的な女の子の部屋だ。 「妹とは言え、女の子の部屋に入るとはね。こっちの趣味に目覚めた?」 美羽がからかってくる。 「まるで俺がホモみたいな言い方するな」 「浮いた噂ひとつ聞かないもん。黒先輩含めて、てっきりそっち方面かと」 俺は「それより」と強調して言った。 「お前、今日は買いすぎだ。ちょっと金出せ」 美羽が舌を出した後、笑った。 「なーに言ってんの。勝手にユリアさんとレンさんを居候させた代金でしょ。服で妥協してあげてるんだから、感謝してもらわなきゃ」 ああ、やっぱりそういうことか。 「テスト期間でも、アベリアでバイトするんでしょ? ちょっと多く入ればいいじゃん」 アベリアは駅近くにある喫茶店だ。日払いで週に一、二回だが働かせてもらってる。親のいない俺らの事情を知っている店長が小さい店ながらも特別に優遇して雇ってくれているのだ。店内は落ち着いた音楽と自然調のインテリアが居心地よく、客としてもよく利用させてもらっている。カウンター席にテーブル席が五つしかないが、地元の人間にはそこそこ有名な店でもある。 「まぁな」 どうせ居候の分を稼ぐために働くことになるだろうさ。 踵を返して出ようと思ったが、その前にソファの上での疑問が頭に思い浮かび、口に出していた。 「なぁ、あの二人の言ってること、信じるか?」 美羽がしばらく呆けた後、軽く吹き出した。 「今更? あーまぁねぇ。信じがたいことではあるね。客間吹っ飛ばされそうになったのにはびびったよ」 美羽がベッドから降り、イスに座った。ぎしっとイスが悲鳴を上げる。 「信じると何かいい事あるなら、信じるよ。でも、今はそんなこと言ってもしょうがないじゃん」 受け入れちまったのは俺だ。猛烈な批難を浴びたって文句言えない立場なんだが、何故何も言わない? 「曖昧な理由なのによく居候を許したな」 「例え、アタシがダメって言っても、何だかんだで居候することになる気がしたし。アタシも甘いのかな。それに、あの二人が外で魔法使って騒がれたらかわいそうな気がするし。『魔法使いはいた!?』なんて特集組まれてさらし者にされるかと思うとアタシも良心が咎めるってモンよ。まぁ、向こうがそれが好みだって言うなら何も言わないけどね」 「美羽……」 「兄貴、それより途中で放り出したりしないでよ? そん時はアタシもさすがに兄を真珠湾に沈める算段を練らなくちゃならないからね」 「分かってるよ」 美羽がニヤっと笑った。 「ま、とりあえずアタシは当分傍観者気取るわ。世話は任せたかんね」 まったく、頭が上がらないよ、ホント。 貴俊は俺が妹二人に甘いとか言っていたが、甘いわけじゃないと思う。どうも俺が不甲斐ないようで、いつも迷惑かけてる気がするから、その穴埋めみたいなものなんだ。 いい加減、逃げてられない。 どっかから借りてきたような夢物語を今は信じて行動してみようと思う。今は傍観者みたいなものだけど、いつか当事者になった時に「しまった!」なんて慌てることがないように。異世界があり、魔法があり、この世界があと一年で崩壊する運命にある。そういう前提はちょっと想像できないモンだが、やるしかない。 「美優のことだから、夕食作ってるよね。しっかし、こんな時間になるとは驚きだわ。やっぱ外で食べればよかったよ」 それはユリアやレンにはちょっと酷だ。あんまり推奨できない。 「こんな時間になったのはお前のせいだ。美優任せにしてないで、美羽も手伝ったらどうだ?」 「へぇ? 真性の料理下手を捕まえていい度胸ね。作ってもいいけど、アタシは食べない」 「お前、やれば出来る子なんだから頑張れよ」 俺はドアの縁に少しもたれかかった。美羽がイスにもたれかかってから呆れ顔でため息を吐いてみせる。 「勘弁してくださいよ、旦那。餅は餅屋って言うでしょ。自分の分は分かってるつもりですよ」 俺も同じようにため息を吐いてみせる。 「……食事が終わったら、あの二人からきちんと話しを聞くことにする。さっさと部屋に引っ込むなよ」 「はーい。じゃそろそろ下に降りようかね、兄貴」 (2、疲れてるだろうから、美優の手伝いをするか) 疲れてるだろうから、美優の手伝いをするか。 そもそも、家事は分担だった気がするのに、いつの間にか美優の独壇場になっている節がある。いい加減、頼りきりってのはまずいだろう。 俺はソファからゆっくり起きて、真剣にテレビを見るユリアを横目に美優についていった。 「美優、俺も手伝うよ」 「え? いいよー」 「雑用は任せてくれ。何を作るんだ?」 強制的に通した。美優はちょっと嬉しそうな顔をすると「オムライス」と言った。 「じゃあ、野菜切ってもらおうかな」 「了解」 やたらと嬉しそうな美優は冷凍していたご飯を取り出していた。 俺はというと、普段あまりやらない弊害でにんじんの皮を剥くのにも四苦八苦している。こりゃ一歩間違うと邪魔にしかならないなぁ、と思いつつも黙々と、次々に野菜どもに戦いを挑んでいた。 たまねぎの野郎は俺の目を潰す作戦に出たようで、涙が止まらない。剥いだはずのにんじんに皮が残っていた時はさすがの俺も絶望しかけた。細かく刻んでいるとまな板から逃げやがる野菜たちを引き戻す作業に約三割は費やしただろう。ホント駄目だなぁ。 美優は俺がリアクションをするたびに「大丈夫?」と言ってニコニコしている。 野菜どもをご飯にぶちまけ、ごま油と塩で味付けしている時、俺はほとんど無意識に口を開いていた。 「なぁ、よくあの二人を居候させることに反対しなかったな」 美優はちょっと驚いた顔をすると、フライパンを温める作業に戻った。 「そう、だね。最初はちょっと考えちゃったな。いきなり知らない人が居候するなんて考えられないもん」 だよねぇ……。 「でも、お兄ちゃんがいいって言うなら、いいよ。お父さんももし生きてたら同じことをしたと思うし」 「美優もそう思うか?」 えへへ、というように笑うと、油を垂らしたフライパンに野菜がミックスされたご飯を入れて炒め始めた。焼ける音が一気に響く。 「美羽も了承するとは思わなかったな」 「お姉ちゃんも最初は困ってたよ。でもレンさんに土下座されてから、しどろもどろになってた。お兄ちゃんはお父さんに似てる。お姉ちゃんもお父さんに似てる」 どこか悲しげな言い方だった。 「お姉ちゃんがね、二人居候する条件として剣はお姉ちゃんが管理する、家の中で剣は扱わない、魔法禁止、お兄ちゃんの言うことには絶対聞くこと。って感じでしぶしぶ認めたんだよ。きっと自分の中で言い訳を作ったんだろうね。お姉ちゃん本当は優しいから」 魔法禁止。この単語がいやに頭に響く。 「魔法……か」 びっくりするような夢物語が今現実になろうとしている。これが俺の中で常識化することになるのだろうか。 「ワタシね、異世界や魔法とかに憧れてたんだ。まったく別の世界が存在してて、そこでは変な動物や植物、小人や妖精なんかもいたりしてね。魔法だったら、何にもないところから、火や水を出したり、雷を呼んだり、空を飛んだり……。それが本当にあるかもしれないと思うと嬉しいよ」 「後悔ってわけじゃないけど、あの二人を受け入れたのは俺の失敗だったと思ってる」 「そう?」 美優はチャーハンとなったソレを皿に盛り付け始めた。お次は乗っける卵の部分だ。俺は口を動かしながら、食器を洗っていた。 「もし、このせいで今の生活が半端なく壊れることになるんだったら、俺は美羽にも美優にも合わせる顔がなくなるな」 「そんなこと言わないで。どうしてもダメだったら、すんなり受け入れないって。お兄ちゃんは間違ってないよ」 そんなわけないだろう。こいつは本当に優しいな……だからこそ、俺は絶対に妥協できないんだ。いつまでも温かいお湯に浸かってるわけにはいかないから。 おんぶに抱っこじゃ、ガキも同然だ。俺が決めちゃったことなんだから、お前たちの負担は死ぬ気で減らしてやる。 「いつか間違った時が怖い」 美優がフライパンに卵を割り、素晴らしい手際の良さで盛り付けていく。半熟は最高だ。 「お兄ちゃんは好きに行動するべきだよ。大丈夫。お兄ちゃんが間違った選択をしようとしたら、ワタシがちゃんと止めてあげるよ」 美優が俺の顔を見てにっこり笑った。 「だから、堂々としてて」 敵わないなぁ……。 益々、いい加減に行動することが出来なくなってきた。今日、逃げるように買い物に行った自分が恥ずかしい気がしてくる。もうそれじゃ駄目だ。 ユリアとレンの言っていることを鵜呑みにするのではなく、自分で考えて、自分で行動する。美羽も美優もこれ以上厄介なことに巻き込ませない。それはこれからも必要なことだろう。 異世界、魔法、一年で崩壊するというこの世界。見極めるしかないんだ。俺がどういう選択をするべきか。 「飯終わったらさ、あの二人から逃げずに事情を聞く。きちんとな。美優も居てくれるか?」 「もちろんだよ」 盛り付けを終わらせた美優が朝も見た満面の笑みを再度俺に見せてくれる。 これを壊すわけには絶対にいかない。 (3、ユリア本当にこの世界を知らないのかな……) ユリア、本当にこの世界を知らないのかな……。 今更ながら、異世界の存在を疑問に思ったりもする。魔法はどうやらあるようだ。でも、異世界があるかは分からない。日本語はどうやら喋れるようだ。でも、日本人の顔立ちじゃない。 卓越した日本語能力を持つ外人が、魔法っぽい超能力に目覚めて、自分が異世界から来たと勘違いする。そして、照明と音を出し、俺の部屋の前で倒れる。 もし、それが本当だったとしても小数点以下であろう確率に俺らが当たるってか? ドッキリなら話は簡単だ。いや、実際には簡単じゃないが。そして、あの客間をめちゃくちゃにした魔法は説明がつかない。 じゃあ、こういうのは? 卓越した日本語能力を持つ外人が、魔法っぽい超能力に目覚めて、それを知った誰かが、俺の家にドッキリを仕掛ける。 アホくさ。もっと確率が低くなった。 こんな調子で今度は異世界に飛ばされたりするのか? いつかベッドで寝ていたはずなのに、起きたらスカイダイビングをさせられている途中だったなんて事になりかねないぞ。せめてバンジージャンプで勘弁してくれ。 俺はソファで寝転がったまま、首だけユリアに向けた。 「ユリア……外はどうだった?」 最初は気づかなかったが、俺がもう一度同じセリフを吐くとようやく自分を指差してこっちを見た。 「異世界とは違っただろう?」 「ええ、まぁ。正直、よく分からないんですけどね。ずっと城の中で暮らしてたので。違いと言えば、ここらへんは植物が少ないですね。地面も硬いし……それも面白いんですけど。あと、『でぱーと』っていう建物が大きい! 私が住んでいた城ほどってわけじゃないですけど、凄く数が多いですよね。あんなに作ってどうするんでしょう?」 さあね。という感じで手をひらひらさせた。 「住んでた城はどうだったの?」 「広くて私自身も知らない部屋はいっぱいあります。日常的に利用するのは十数個もあれば十分ですから。前に聞いたことあるんですけど、百以上の部屋があるとか……増築を繰り返してるようで、私は把握してません」 そいつは広いな。というつまらない感想しか出ない。 「優雅っぽい生活しそうだなぁ」 ユリアは急に暗くなって首を振った。 「いつも、何かさせられていたような気がします。歴史の勉強、政治の勉強、戦争の勉強、魔法の勉強……暇を貰うこともありますけど、いつも誰かが干渉してくる。寂しくないように、とか言われて」 俺はどう反応していいか分からず、黙って聞いていた。 「今日は楽しかったです。それにしても、ここは凄いですね。夜なのにこんなに光があるなんて! あと重力がずっと一定なので疲れました。何ででしょう……」 「照明がないのか……重力も一定じゃないの?」 「違いますよ。精霊が制御しているので、一定というのは無理ですよ。精霊のコンディションによっては……まぁ場所にもよるんですけど、軽くなったり重くなったり」 そっちの方が疲れそうだ。 「じゃあ、あれか? 『今日はところにより斥力が発生するでしょう』って感じか?」 「斥力は本当にたまにですけどね」 冗談だったのに……。 「今日乗った、『ばす』って言うんですか? あれは凄いです! あれを作った金属細工師は凄い人です! 私が普段急いで移動する時と同じくらいの速さですもん! それをあんな人数で……」 バスレベルの速度で移動できる方が驚きだよ。 「普段、そんなこと出来るんだ」 「でも、ここじゃ出来ないですよ。精霊の力が弱すぎるので。あれ? じゃあ、なんであの『ばす』はあんなに速く動けたんだろう?」 ユリアが首を傾げてこちらを見た。俺が分かると思っているのだろうか。 話を聞くだけじゃ、やはりよく分からない。俺たちは関係ないのだから、分からないのを分からないままにしても、問題はなさそうに見えるもんだがな。 異世界の話が本当だったとして、お次はこの世界があと一年で崩壊するか? ユリアの……この子の世迷言ならいいのだが。 異世界の話を聞いたって、どんなに聞いたって、初めから理解するなんて出来っこないのはすでに分かってることじゃないか。目で見てようやく理解できるもんだろう。ただ、客間で起きたあの魔法が……あれだけだ。俺を掴んで話さないのは、本当にあれだけなんだ。異世界があるなら弱いながらもその証拠になるかもしれない。そういう種類の……。 「なぁ、なんでこの世界は精霊が少ないながらもいると思う?」 ユリアの顔が急に険しくなった。 「精霊がまったくいないのなら理解できる。精霊がそれなりにいるのも理解できる。だが、少ないってのは何だろう?」 「それは……」 「まさかそれがこの世界があと一年で崩壊するってことに繋がってるのか?」 ユリアは少し黙ったあと、ゆっくり頷いた。 クソッ……本当に適当に言ってみただけなのに、ヒットするとは。 「そういえば、ちゃんとお話していませんでしたね。すいません」 「俺のせいだから気にすんな」 俺のせいさ。びびって買い物に逃げちまうような俺のな。きちんと聞かないのは美羽にも美優にも悪い。 ここで居候させるんだ。馬鹿げた夢物語でもいいから、理由はちゃんと聞くべきだ。それに向こうがあまり積極的に協力を仰がないところを見ると、俺らは何もしなくていいのかもしれない……いや、遠慮してるだけか? 「今からきちんと、お話します」 キッチンの方から、「そろそろご飯出来るよー」という美優の声が聞こえた。 「話してもらうのは、美羽と美優がいる時にしよう」 ユリアが深刻な表情でこちらを見て頷いた。俺はソファに寝転がったまま、ちょっと笑った。 「腹も減ったしな、飯のあとでも間に合うだろうって話だ」 (4、レンは何をしてるんだろう) レンは何をしてるんだろう。 俺はソファで寝転がったまま、頭だけ動かして窓の外にある庭を見た。ギリギリ、レンが見える。見たところじゃ空を見上げているようだ。 気になった俺はゆっくり体を起こすと窓の近くまで寄った。レンは空を見上げながら、右手に抜き身の剣を下げている。 俺が窓を開けると一瞬びくっとして、こちらを見た。剣は突きつけてこない。 「ヒロト殿か」 「よっ。何してるんだ?」 「精神統一だ。剣を振るう時はいつもそうしている」 「ほー。そういえば、買い物に行く時持っていなかったな」まぁ、持っていくと言っても全力で拒否していただろうが。「どこに置いてたんだ?」 レンが少し戸惑ってから、「その物置に」と指差す。 「ミウからそこに入れて置けと言われてたから」 あいつ、中々粋なことするじゃないか。確かに、常時持たれても困る。家の中でも鞘から抜かれたら危ないし、多分、邪魔だ。 しかし、それをすぐに了承するとは……。 「それでこうやって、夜な夜な剣を振るう……か」 「迷惑ならば――止める」 皮肉を込めて言ったのではないが……レンはどうもおかしい気がする。いや、今日会ったばかりで気がするも何もないが。 「別にいいさ。塀はそれなりにあるし、見えないだろ。もし、見られても剣道の練習とか言っておけば多分問題ない」 「感謝する」 レンが右手に持った剣を軽く持ち上げた。部屋の光を軽く反射し、ぴかぴかと光っている。 「両刃剣なんだな」 「この世界にも剣はあるのか?」 「あるさ。特にこの国じゃ世界一と謳われる切れ味の剣がある」 「なら、何故誰も帯刀してない? みな、無防備だった」 持ち上げた剣を下ろし、こちらを見てくる。 「必要ないからかな。剣が必要になる事態にはそうそうお目にかかれない。それに、一応帯刀は禁止されてるんでね」 座って窓の縁に寄りかかった俺は、さっきのレンのように空を見上げる。三日月が雲に隠れたり現れたりしてお空を照らしている。 「戦争もないのか」 「昔はあったし、今も多分どっかではあるだろうけど、この国じゃあ、夢みたいなものさ。そっちの世界はどうなんだ?」 「そうだな……一年に一度以上は戦争をやってる。おかげで姫様は休む暇もない」 異世界か……。一体どんなところなんだろうか。戦争をやるというのだろうから、魔法を使ってドンパチするのだろうか。それは、どんな戦争なんだろう。その戦争も、人はやはり死ぬだろう。 戦争が頻繁に起こってる世界から、姫であるユリアとその騎士レンは、一体どういう理由で来たのだろう。この世界が一年で崩壊する? その影響が自分たちの世界に悪影響を受けるから? それでも戦争を続ける世界なのか? それがすべての理由なのか? 「それにしても、そっちの世界じゃメイド服で剣を振り回すのか?」 俺がからかうように言ってみた。レンは苦笑いして首を振る。 「本当は姫様一人で来るはずだったんだが、強引に私も入れてもらった。急いでたからな、服を着替える暇も防具を持っていく暇もなかった。偶々置いてあった剣をひったくって持って来た。メイド服とか女らしい服は苦手だ」 「でも、似合ってたよ」 言いながら、今日のデパートで行われた小規模のファッション・ショーを思い出した。フリフリのスカートに白いブラウスを着るレン。 「あれが最初で最後にしたくはないね」 結局、美羽曰く、ボーイッシュな服装しか買わなかったらしい。 レンはちょっと戸惑った表情をすると、無理矢理話題を変えてきた。 「と、とにかく姫様は、人知れず頑張る人なんだ。この世界に来るときも、何かお役に立つことがあるだろうと、そういう理由で私は来た」 俺は何も言わずにレンに喋らせた。一足速い、鈴虫の鳴き声がする。 「来たからにはやり遂げてみせる。姫様を守ってみせる。そして、姫様と世界を救ってみせる」 随分とスケールのでかい話だ。 レンはこちらに向き直ると頭を下げた。俺はそれを淡々と見る。 「居候の件、本当に感謝する。もし、ヒロト殿に拾われなかったらと思うとぞっとする」 その時は――信じさせるために魔法を同じように使えばだが――きっとどこかの研究所行きか、テレビでさらし者にされるか、それとものたれ死ぬか、犯罪者になるか。いやいや、もっと酷い結果にならないとも限らない。もちろん、その逆もまったくあり得るのだが、今の時点ではこの状況は一番かもしれないって話だろう。俺らじゃなかったら、上手く動ける状態でいられるか、保障がないから。 この世界の常識や法律を理解しているとは思えないが……。 「いいよ。けど、この世界に来た理由だっけ? ちゃんと聞いてないな。あれで終わりじゃないだろう?」まぁ俺が買い物という現実逃避をしたせいなのだけれど。「ちゃんと説明してくれるよな?」 「もちろんだ。今ここで――」 「ちょっと待った」俺は手を挙げて制した。「美羽と美優がいる時にしよう」 俺一人だけが事情を知っているなんて……特に美羽が怒り出す。それに居候させる理由に必要なことだろう。それを今までしなかった俺も俺だが。 「分かった。姫様の方が上手く説明できるから、姫様に話してもらおう」 美優の「そろそろご飯だよー」という声が聞こえてきた。俺はゆっくり立ち上がると手招きした。レンが首を傾げてくる。 「剣を振るう前に腹ごしらえだ。その後事情を聞こう。それまで剣はおあずけだ」 (選択肢の範囲終わり) プロ並みの絶妙さが際立っている半熟オムライスは、どうやらユリアとレンにも好評なようだった。 料理に関しては美優の右に出る者はいないと自負できる。「あれはある種の天才なのだよ」と昔、貴俊に語ったことがあった。 「悪かったな。作らせちゃって。有り合わせでよかったのに」 「手を抜くと腕が落ちちゃうからいいの」 「美優は律儀だねぇ。美優の料理食べてるとインスタントや冷凍食品が不味く感じるわ」 美羽はそう言った後、水を飲み干した。 「腕は天下一品だからな」 俺が補足する。 「本当においしいですよ、ミユさん。私たちの世界でも似たようなものはありますが、ここまで味付けが絶妙なのはそうそうありませんよ。ね、レン?」 急に振られたので、焦ったレンがモグモグと食べながら頷いた。 異世界もこの世界と同様の食べ物、食べ方なのだろうか。そこらへんも全部含めて、異世界に行ってみたいという興味も沸く。 食事が終わると、リビングのソファに全員を座らせた。テーブルを真ん中に右側にユリアとレン。左側に美羽と美優。ソファに座れなかった俺はテーブルの端であぐらをかいている。 美優がどうも落ち着かないようだ。そわそわしている。 「それじゃあ、話をしてもらおうか」 「えっと……どこから話せばいいか……」 「異変が起きてこっちに来たのだろう? その異変からだね」 ユリアが深刻な表情で頷いた。 「異変に気づいたのは、城の精霊観測班でした。彼らは精霊の力が段々と弱くなっていることに気づいたのです。しかも、どうやらその力はどこかに向かっているようだと。辛抱強く観測を続けていると、どうやら別の違う世界に向かっているようだ、というのが分かりました。この時点で私たちは私たちの世界をミマエ・ソキウ。今いるこの世界をルイレ・ソキウと名づけました」 この世界がルイレ・ソキウ。異世界がミマエ・ソキウ。 俺は脳内で何度か反芻した。 「私たちの世界、ミマエ・ソキウは精霊の力で出来ています。精霊がいなければ、待っているのは崩壊だけです。止めなければならない。しかし、一度行ってしまった精霊の力を戻す方法はありませんでした。何か別の世界がある、という認識しか出来なかったので、当然と言えば当然です。そこで、向こうの世界に誰かが行けば戻せるのではないか、と為政者たちは考えました」 精霊の力で出来ている世界というのがよく理解できない。精霊の力で魔法が起こせるのだろうから、異世界は魔法で出来てる? その魔法もよく分かってないのだが。 「行ける可能性がある者――それが私です。私は空間移動魔法が使えるほぼ唯一の人間だったからです」 「魔法ってのは何?」 「精霊の力を借りて起こすものです。術者はその能力に応じて精霊から借りられる力の大きさが変わります。精霊から力を借りて、自分のイメージをそのまま吐き出すのです。空間移動の原理は私では口で説明出来ません。最も、魔法発動概念自体が説明の難しいものではあるのですが」 もうそのまま受け入れてみるしかないか……。 「魔法は自分のイメージによって、引き出す力が変わり、その調整が一番難しいと言われています。たとえば、私が客間でやったあの風は、イメージを作り、それに必要な分精霊の力を持ってこなくてはならない。少なすぎれば、イメージ通りに行くはずもなく、多すぎれば酷い時には何も起こらないこともあります」 ダメだ。やっぱり分からない。 俺はユリアをじっと見たまま動かなかった。ユリアはあまりこっちを見ようとしない。 「私は風の属性を貰っているのですが、その中でも特別に異種なのが空間移動なんです。口では……やはり説明が難しいのですが、とにかくこっちの世界を認識して、飛ぶことが出来ました。それが今日の朝の話に繋がっています」 「俺らの家を狙ったわけじゃ――」 ユリアが軽く頷く。「はい。狙ったわけじゃありません」 さてと、この異世界でのお話をどう認識すればいいのだろうか。本当に軽く流したい気分だ。 「この世界が一年で崩壊するとは?」 ちょっと歯切れが悪くなったユリアは声を搾り出すように口を開く。 「え……っと、精霊の力はそれ自体が大きな力を持っています。どうやら、この世界は精霊が必要なく存在している。それで……精霊がこの世界に向かい続けるとこの世界の生物やモノに過干渉を起こし――崩壊してしまうだろうと。そのリミットが――」 「一年」 美羽が代弁してみせた。 「中々面白い話じゃない。ね、美優。それで、私たちは何かしなきゃだめ?」 ユリアが首を振る。 「いいえ。あなた方は何もしなくて大丈夫です。こっちの世界に来たおかげで向こうとこちらの空間の把握は出来ました。精霊は少しずつながらミマエ・ソキウに返すことが出来そうです」 そりゃよかった、という感じで美羽が笑った。 ま、ここまでやる事がわかってるんだから、世界の崩壊はなさそうだ。精霊を返して――ちょっと待て。魔法は精霊の力を借りて起こすものだろう? どうやって帰るつもりだ? ここまでの話じゃ、ルイレ・ソキウは精霊が少ないと、そのせいで魔法がほとんど使えないと、ユリアもレンも言っている。ミマエ・ソキウにいる精霊の力を借りることが出来ないということだ。 「それで、いつ帰れそう?」 美羽が直球を放った。ユリアは少し目を閉じた後、辛そうに言った。 「現時点では、帰れる見込みはありません」 ユリアはそれ以上話そうとしなかった。レンは厳しい顔をしてうつむいていた。 俺はどう反応していいのか、しばらく悩んでいたが、結局何も口には出せなかった。美羽や美優も同じようだ。 沈黙が起きてからこの空間は、時計の針の音と電球の光だけが随分長く支配していた。
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第6回かるぽ未勝利戦 第6回かるぽ未勝利戦期間 参加条件 参加方法 レギュレーション テンプレ 審判方法対戦形式 順位決定方法 その他 エントリー表 コメント 1次リーグ1A 1B 1C 1D 2次リーグ2A 2B 2C 決勝リーグ3A 3B 3C 最終順位 総括 期間 受付期間 09月15日(月)23 59まで 結果発表 09月16日(火)00 00から順次 参加条件 次の項目に該当する方は参加できません。 第1回〜第8回CHP 2ch大会において決勝リーグまたは最上位リーグへの進出歴のある方 参加方法 一人一チーム。 Jupiterにアップし、2chスレに下記テンプレにしたがいレス。 アップの際に「■第6回かるぽ未勝利戦」と記述してください。 レスがなくともJupterに記述があれば参加とみなします。 何らかの事情でJupiterを使えないという方は別のアップローダーで構いませんが、 最低でもエントリー締め切りの時点でちゃんとダウンロードが出来る所に上げて下さい。 また、アップロード日時の信頼性が分らないので、 エントリー順はJupiterにアップされた方より後に回させて頂くものとします。 ご了承ください。 レギュレーション 機体制限 無制限 武装制限 無制限 チーム編成制限 無制限 CPU制限 無制限 チップ制限 無制限 対戦時間 120秒 戦闘領域 540m 戦闘ステージ 上級演習場 バリケード設定 有り テンプレ ■第6回かるぽ未勝利戦 アップ先: ファイル名: オーナー名: チーム名: 設計図数: レーティング登録:有/無 コメント: 審判方法 対戦形式 ハーフリーグ2回(正順、逆順、各1回) 参加チームが12以上で予選開催。 予選は一次リーグと二次リーグを行います。 順位決定方法 引き分けは0.5勝 勝敗数>順位>エントリNoの順に判定します。 (エントリNoはJupterのアップロード順で決定します) その他 データのダウンロードは絞め切り過ぎたらまとめて落としますので、その前の修正は可能です。 レーティング登録については http //www.asahi-net.or.jp/~vw4k-kbys/chp/rating/ をご覧ください。 エントリー表 No ファイル名 チーム名 オーナー名 登録 01 PCAN1.CHP 全速前進突撃突貫! ポッカコーラ 有 02 SUNTOK.CHP 無法戦隊 サントッカン HigeRed 有 03 KZTPG915.CHP 残暑は未だ厳しいです。 風城 徹 無 04 GEN.CHP ながはま げん ? 05 SACHER.CHP 鶴さんは丸々虫ズ ザッハトルテ 無 06 KMEN.CHP 戦車連隊 変態企業 有 07 CHECK.CHP インペリアルハンターズ チェック 無 08 FORTRESS.CHP 長蛇~順番抜かしのゴキ~ FORTRESS 無 09 GRAINT.CHP アルカディア軍最終襲撃隊 Grain 無 10 MIJUKU01.CHP 未熟なアラクネ’s るー ? 11 SSG.CHP 複散分子動隊 Sanakan ? 12 TEAMSAT.CHP あろまや弐天 SAT 有 13 TATEMAN.CHP たてまんMk3対車両型 浸透襲撃 無 14 BADCHANS.CHP てけとー凸車両 弟(w) ? 15 T03.CHP t*01試作 トロン 有 16 CRAVEN.CHP 赤鬼青鬼 参式 ワタリガラス 有 17 PETE1.CHP 総合コスモニンジン 農林ピート1号 有 18 YATU.CHP 第一期R*P 奴ノ方が一枚上手だ 有 19 MISYOURI.CHP AI戦隊タチコマンズ 人形使い使い 有 20 DODA01.CHP 漆黒回転爆走族 DO-DA. ? 21 FRAUB.CHP 腐裸宇暴 b. 無 22 RWBMSGK.CHP 進進注意後進 利休-Wb-M ? 23 OMAN.CHP 未勝利外の人 OKEの外の人 無 24 YUTE1.CHP チーム勇者ユーテー壱 まの 有 25 GNOME.CHP 真・スカルベンジャーズ Gnome 有 26 HAYA3.CHP 火炎竜巻Ver.1 HAYATO 無 27 KAERU05.CHP 第三世代式蛙 ディオネ 有 28 ABE.CHP サンミュージック企画 あべきたか 有 29 MOROHA.CHP 空の意志 もろは 無 30 KERORIN.CHP 鍾馗水仙乃セントウ部隊 ケロリン 有 31 TONGYU.CHP 華李羅豪雨 豚カツな牛丼 有 32 NEWDATA.CHP 即席麺 ソイソースマン 無 使用数、機種 16 アラクネー 8 チァーイカ 8 バッドドリーム 5 ジェイラー 4 ネグローニ 4 月影 4 トライポッド 4 ラスティネール 4 アングリフ 4 冥界 4 トリンカー 3 セメタリーキーパー 3 チキンハンター 3 パークドッグ 3 アヌビアス 3 マリアエレナ 3 モッキンバード 3 ホイリーコーン 3 ローケン 2 バジリスク 1 フライド 1 ノーランダー 1 プリースト 1 グラスホッパー 1 綾影 コメント 1次リーグ 1A 計 01 02 03 04 05 06 07 08 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 01 \ △ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 13 01 00 02 12 あろまや弐天 SAT 02 △ \ ☆ △ ☆ ☆ ☆ ☆ 12 02 00 03 16 赤鬼青鬼 参式 ワタリガラス 03 ★ ★ \ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 10 04 00 06 08 長蛇~順番抜かしのゴキ~ FORTRESS 04 ★ △ ★ \ ☆ ☆ ☆ ☆ 09 05 00 07 26 火炎竜巻Ver.1 HAYATO 05 ★ ★ ★ ★ \ ☆ ☆ ☆ 06 08 00 10 05 鶴さんは丸々虫ズ ザッハトルテ 06 ★ ★ ★ ★ ★ \ △ ☆ 03 11 00 13 04 ながはま げん 07 ★ ★ ★ ★ ★ △ \ ☆ 03 11 00 13 21 腐裸宇暴 b. 08 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ \ 00 14 00 16 06 戦車連隊 変態企業 1B 計 01 02 03 04 05 06 07 08 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 01 \ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 14 00 00 02 17 総合コスモニンジン 農林ピート1号 02 ★ \ △ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 11 03 00 04 22 進進注意後進 利休-Wb-M 03 ★ △ \ ☆ ☆ ☆ △ ☆ 10 04 00 05 19 AI戦隊タチコマンズ 人形使い使い 04 ★ ★ ★ \ ○ △ ☆ ☆ 06 07 01 10 29 空の意志 もろは 05 ★ ★ ★ × \ ☆ △ ☆ 05 08 01 11 23 未勝利外の人 OKEの外の人 06 ★ ★ ★ △ ★ \ ☆ ☆ 05 09 00 10 28 サンミュージック企画 あべきたか 07 ★ ★ △ ★ △ ★ \ ☆ 04 10 00 11 11 複散分子動隊 Sanakan 08 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ \ 00 14 00 16 09 アルカディア軍最終襲撃隊 Grain 1C 計 01 02 03 04 05 06 07 08 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 01 \ ☆ ☆ ☆ ☆ △ ☆ ☆ 13 01 00 02 25 真・スカルベンジャーズ Gnome 02 ★ \ △ ☆ △ ☆ ☆ ☆ 10 04 00 04 30 鍾馗水仙乃セントウ部隊 ケロリン 03 ★ △ \ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 09 05 00 05 32 即席麺 ソイソースマン 04 ★ ★ ☆ \ ☆ △ △ ☆ 08 06 00 08 31 華李羅豪雨 豚カツな牛丼 05 ★ △ ★ ★ \ ☆ ☆ ☆ 07 07 00 08 13 たてまんMk3対車両型 浸透襲撃 06 △ ★ ★ △ ★ \ ☆ ☆ 06 08 00 09 01 全速前進突撃突貫! ポッカコーラ 07 ★ ★ ★ △ ★ ★ \ ☆ 03 11 00 14 02 無法戦隊 サントッカン HigeRed 08 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ \ 00 14 00 16 10 未熟なアラクネ’s るー 1D 計 01 02 03 04 05 06 07 08 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 01 \ ★ ☆ ☆ ☆ ★ ☆ ☆ 10 04 00 02 07 インペリアルハンターズ チェック 02 ☆ \ △ ☆ ☆ ☆ ★ ★ 09 05 00 03 24 チーム勇者ユーテー壱 まの 03 ★ △ \ ★ △ ☆ ☆ ☆ 08 06 00 05 15 t*01試作 トロン 04 ★ ★ ☆ \ ★ ☆ ☆ ☆ 08 06 00 05 18 第一期R*P 奴ノ方が一枚上手だ 05 ★ ★ △ ☆ \ ☆ △ △ 07 07 00 07 20 漆黒回転爆走族 DO-DA. 06 ☆ ★ ★ ★ ★ \ ☆ △ 05 09 00 12 03 残暑は未だ厳しいです。 風城 徹 07 ★ ☆ ★ ★ △ ★ \ ☆ 05 09 00 13 14 てけとー凸車両 弟(w) 08 ★ ☆ ★ ★ △ △ ★ \ 04 10 00 14 27 第三世代式蛙 ディオネ 2次リーグ 2A 計 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 前歴 01 \ △ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ △ ☆ ☆ 20 02 00 02 17 総合コスモニンジン 農林ピート1号 1B01 02 △ \ △ △ ☆ ☆ △ △ ☆ ☆ △ ☆ 16 06 00 04 16 赤鬼青鬼 参式 ワタリガラス 1A02 03 ★ △ \ ☆ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ★ 15 07 00 05 15 t*01試作 トロン 1D03 04 ★ △ ★ \ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ★ 13 09 00 06 12 あろまや弐天 SAT 1A01 05 ★ ★ ☆ ☆ \ △ ☆ ★ ★ △ △ ☆ 11 11 00 11 24 チーム勇者ユーテー壱 まの 1D02 06 ★ ★ ★ ★ △ \ ☆ ☆ ★ ☆ ☆ △ 10 12 00 13 08 長蛇~順番抜かしのゴキ~ FORTRESS 1A03 07 ★ △ ★ ★ ★ ★ \ ☆ △ ☆ ☆ ☆ 10 12 00 14 22 進進注意後進 利休-Wb-M 1B02 08 ★ △ ★ ★ ☆ ★ ★ \ ☆ ☆ ★ ☆ 09 13 00 16 25 真・スカルベンジャーズ Gnome 1C01 09 ★ ★ ★ ★ ☆ ☆ △ ★ \ ★ ☆ △ 08 14 00 17 19 AI戦隊タチコマンズ 人形使い使い 1B03 10 △ ★ ★ ★ △ ★ ★ ★ ☆ \ △ ☆ 07 15 00 18 30 鍾馗水仙乃セントウ部隊 ケロリン 1C02 11 ★ △ ★ ★ △ ★ ★ ☆ ★ △ \ ☆ 07 15 00 18 32 即席麺 ソイソースマン 1C03 12 ★ ★ ☆ ☆ ★ △ ★ ★ △ ★ ★ \ 06 16 00 20 07 インペリアルハンターズ チェック 1D01 2B 計 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 前歴 01 \ ☆ △ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 19 03 00 03 26 火炎竜巻Ver.1 HAYATO 1A04 02 ★ \ ☆ ☆ ☆ △ ☆ △ ☆ ☆ ☆ ☆ 18 04 00 03 31 華李羅豪雨 豚カツな牛丼 1C04 03 △ ★ \ ☆ ★ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ★ ☆ 13 09 00 08 13 たてまんMk3対車両型 浸透襲撃 1C05 04 ☆ ★ ★ \ △ ★ ☆ △ △ ☆ ☆ ☆ 13 09 00 08 23 未勝利外の人 OKEの外の人 1B05 05 ★ ★ ☆ △ \ △ ★ △ ☆ ☆ ☆ ☆ 13 09 00 08 28 サンミュージック企画 あべきたか 1B06 06 ★ △ ☆ ☆ △ \ □ ★ ★ △ ☆ ☆ 11 09 02 11 29 空の意志 もろは 1B04 07 ★ ★ ★ ★ ☆ □ \ △ ☆ ☆ ☆ ☆ 11 09 02 15 20 漆黒回転爆走族 DO-DA. 1D05 08 ★ △ ★ △ △ ☆ △ \ ★ ★ ☆ ☆ 10 12 00 13 05 鶴さんは丸々虫ズ ザッハトルテ 1A05 09 ★ ★ ★ △ ★ ☆ ★ ☆ \ △ ☆ ☆ 10 12 00 13 18 第一期R*P 奴ノ方が一枚上手だ 1D04 10 ★ ★ ★ ★ ★ △ ★ ☆ △ \ △ ☆ 07 15 00 18 01 全速前進突撃突貫! ポッカコーラ 1C06 11 ★ ★ ☆ ★ ★ ★ ★ ★ ★ △ \ △ 04 18 00 22 03 残暑は未だ厳しいです。 風城 徹 1D06 12 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ △ \ 01 21 00 24 04 ながはま げん 1A06 2C 計 01 02 03 04 05 06 07 08 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 前歴 01 \ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 14 00 00 02 14 てけとー凸車両 弟(w) 1D07 02 ★ \ △ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 11 03 00 04 11 複散分子動隊 Sanakan 1B07 03 ★ △ \ ☆ △ ★ ☆ ☆ 08 06 00 06 02 無法戦隊 サントッカン HigeRed 1C07 04 ★ ★ ★ \ △ ☆ ☆ ☆ 07 07 00 08 10 未熟なアラクネ’s るー 1C08 05 ★ ★ △ △ \ ★ ☆ ☆ 06 08 00 09 09 アルカディア軍最終襲撃隊 Grain 1B08 06 ★ ★ ☆ ★ ☆ \ △ △ 06 08 00 09 27 第三世代式蛙 ディオネ 1D08 07 ★ ★ ★ ★ ★ △ \ ☆ 03 11 00 13 21 腐裸宇暴 b. 1A07 08 ★ ★ ★ ★ ★ △ ★ \ 01 13 00 15 06 戦車連隊 変態企業 1A08 決勝リーグ 3A 計 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 前歴 01 \ △ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 25 01 00 02 17 総合コスモニンジン 農林ピート1号 2A01 02 △ \ ☆ △ ☆ ☆ ☆ △ ☆ ☆ △ ☆ ☆ ☆ 22 04 00 03 16 赤鬼青鬼 参式 ワタリガラス 2A02 03 ★ ★ \ ☆ ★ ☆ ☆ △ △ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 18 08 00 07 15 t*01試作 トロン 2A03 04 ★ △ ★ \ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 17 09 00 08 12 あろまや弐天 SAT 2A04 05 ★ ★ ☆ ☆ \ △ ★ △ ☆ △ ○ ☆ ☆ ☆ 16 09 01 10 24 チーム勇者ユーテー壱 まの 2A05 06 ★ ★ ★ ★ △ \ ☆ ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 15 11 00 12 08 長蛇~順番抜かしのゴキ~ FORTRESS 2A06 07 ★ ★ ★ ★ ☆ ★ \ △ ☆ ☆ ☆ ☆ △ ☆ 14 12 00 14 25 真・スカルベンジャーズ Gnome 2A08 08 ★ △ △ ★ △ ★ △ \ ★ ☆ ☆ △ ☆ ☆ 13 13 00 12 26 火炎竜巻Ver.1 HAYATO 2B01 09 ★ ★ △ ★ ★ ★ ★ ☆ \ △ ☆ ☆ △ ☆ 11 15 00 16 22 進進注意後進 利休-Wb-M 2A07 10 ★ ★ ★ ☆ △ ☆ ★ ★ △ \ ★ △ ☆ △ 10 16 00 18 19 AI戦隊タチコマンズ 人形使い使い 2A09 11 ★ △ ★ ★ × ★ ★ ★ ★ ☆ \ △ ☆ △ 07 18 01 24 30 鍾馗水仙乃セントウ部隊 ケロリン 2A10 12 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ △ ★ △ △ \ ★ ☆ 05 21 00 22 23 未勝利外の人 OKEの外の人 2B04 13 ★ ★ ★ ★ ★ ★ △ ★ △ ★ ★ ☆ \ ★ 04 22 00 25 13 たてまんMk3対車両型 浸透襲撃 2B03 14 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ △ △ ★ ☆ \ 04 22 00 25 31 華李羅豪雨 豚カツな牛丼 2B02 3B 計 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 前歴 01 \ ☆ ★ ☆ ☆ △ ☆ ☆ ☆ ☆ 15 03 00 02 32 即席麺 ソイソースマン 2A11 02 ★ \ ☆ △ ☆ ☆ △ ☆ ☆ ☆ 14 04 00 04 07 インペリアルハンターズ チェック 2A12 03 ☆ ★ \ ★ ☆ ○ ☆ ☆ △ ☆ 12 05 01 04 29 空の意志 もろは 2B06 04 ★ △ ☆ \ ★ △ ★ ☆ ☆ △ 09 09 00 09 18 第一期R*P 奴ノ方が一枚上手だ 2B09 05 ★ ★ ★ ☆ \ ★ ☆ ☆ △ ☆ 09 09 00 09 28 サンミュージック企画 あべきたか 2B05 06 △ ★ × △ ☆ \ ★ × ☆ ☆ 08 08 02 11 20 漆黒回転爆走族 DO-DA. 2B07 07 ★ △ ★ ☆ ★ ☆ \ ★ ☆ △ 08 10 00 11 11 複散分子動隊 Sanakan 2C02 08 ★ ★ ★ ★ ★ ○ ☆ \ ○ ★ 04 12 02 17 14 てけとー凸車両 弟(w) 2C01 09 ★ ★ △ ★ △ ★ ★ × \ ☆ 04 13 01 17 05 鶴さんは丸々虫ズ ザッハトルテ 2B08 10 ★ ★ ★ △ ★ ★ △ ☆ ★ \ 04 14 00 19 01 全速前進突撃突貫! ポッカコーラ 2B10 3C 計 01 02 03 04 05 06 07 08 勝 負 分 位 No チーム名 オーナー名 前歴 01 \ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 12 02 00 02 27 第三世代式蛙 ディオネ 2C06 02 ☆ \ ☆ ★ ☆ △ ☆ ☆ 11 03 00 03 10 未熟なアラクネ’s るー 2C04 03 ★ ★ \ ☆ △ ☆ △ ☆ 08 06 00 06 09 アルカディア軍最終襲撃隊 Grain 2C05 04 ★ ☆ ★ \ ★ △ ☆ ☆ 07 07 00 08 02 無法戦隊 サントッカン HigeRed 2C03 05 ★ ★ △ ☆ \ △ △ ☆ 07 07 00 09 03 残暑は未だ厳しいです。 風城 徹 2B11 06 ★ △ ★ △ △ \ △ ☆ 06 08 00 11 21 腐裸宇暴 b. 2C07 07 ★ ★ △ ★ △ △ \ ☆ 05 09 00 10 04 ながはま げん 2B12 08 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ \ 00 14 00 16 06 戦車連隊 変態企業 2C08 最終順位 順位 No チーム名 オーナー名 01位 17 総合コスモニンジン 農林ピート1号 02位 16 赤鬼青鬼 参式 ワタリガラス 03位 15 t*01試作 トロン 04位 12 あろまや弐天 SAT 05位 24 チーム勇者ユーテー壱 まの 06位 08 長蛇~順番抜かしのゴキ~ FORTRESS 07位 25 真・スカルベンジャーズ Gnome 08位 26 火炎竜巻Ver.1 HAYATO 09位 22 進進注意後進 利休-Wb-M 10位 19 AI戦隊タチコマンズ 人形使い使い 11位 30 鍾馗水仙乃セントウ部隊 ケロリン 12位 23 未勝利外の人 OKEの外の人 13位 13 たてまんMk3対車両型 浸透襲撃 14位 31 華李羅豪雨 豚カツな牛丼 15位 32 即席麺 ソイソースマン 16位 07 インペリアルハンターズ チェック 17位 29 空の意志 もろは 18位 18 第一期R*P 奴ノ方が一枚上手だ 19位 28 サンミュージック企画 あべきたか 20位 20 漆黒回転爆走族 DO-DA. 21位 11 複散分子動隊 Sanakan 22位 14 てけとー凸車両 弟(w) 23位 05 鶴さんは丸々虫ズ ザッハトルテ 24位 01 全速前進突撃突貫! ポッカコーラ 25位 27 第三世代式蛙 ディオネ 26位 10 未熟なアラクネ’s るー 27位 09 アルカディア軍最終襲撃隊 Grain 28位 02 無法戦隊 サントッカン HigeRed 29位 03 残暑は未だ厳しいです。 風城 徹 30位 21 腐裸宇暴 b. 31位 04 ながはま げん 32位 06 戦車連隊 変態企業 総括 優勝は農林ピート1号さんの「総合コスモニンジン」です。おめでとうございます。 凄まじい対地能力のノーランダーと、それを引き立てるアングリフ・アラクネーの 上手な連携がキッチリとはまっていました。 準優勝はワタリガラスさんの「赤鬼青鬼 参式」です。おめでとうございます。 今回のチームは、前作までの高い対地能力を最大限残しつつ、対空が非常に強化されてきました。 3位はトロンさんの「t*01試作」です。おめでとうございます。 試作と銘打ってはいますが、ビーム・ミサイル・集中ロックでほとんどの敵を撃墜していきました。 さて、表彰もこの辺りにいたしまして、今回の総評をちょこっとばかし書きたいと思います。 今回32名の方々にご参加いただけました。ありがとうございます。 大変バラエティに富んだ構成が多かったですが、優勝・準優勝のチーム、 また全体としてみても10/32チームが混成という、混成チームが活躍した大会だったように思います。 それとバジリスクが全体で2機しか居ないというのもかなり意外でした。 大会運営の方では、表などを何度も貼りなおしたりと見苦しくなってすみませんでした。 コメント分担を細かく分けてみたのは負担軽減という点では良く働いたんじゃないかと思います。 初めての大会主催でしたが、皆さん楽しめたでしょうか。 楽しめて頂けていたら幸いです。 それではこの辺で今回の大会をおしまいにしたいと思います。 参加者の皆さん、審判・コメントを手伝ってくれた皆さん、wiki編集の皆さん、 生暖かくROMってくれていた皆さん、どうもありがとうございました。 次主催する機会があればまた頑張りたいと思います。お疲れ様でした。
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僧侶呪文5Lv<ラニフォ(彫像)> (LANIFO) 形式:戦闘 属性:「水」 射程距離:20m 効果範囲:7m レジスト:「水」、PR-2 LP:4 前提呪文:2Lv<マニフォ(金縛り)> 派生呪文:無し カウンター呪文:無し <呪文の解説> 強力な金縛りで相手の動きを封じる、<マニフォ>の上級呪文。レジストに失敗したキャラクターは【金縛り】Lv3状態となる。 ・この【金縛り】Lv3は戦闘ラウンドの〔回復フェイズ〕にVR-4判定に成功すると回復する。 ・スライム、植物等の筋肉を持たないモンスターには効果がない。 ・呪文がクリティカルすると、【金縛り】のLvが5に強化され、さらに【転倒】の効果を発揮する。
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《格闘》を持つカード カード番号 レアリティ カード名 T002 C 毛利 蘭/幼馴染 0414 UC 松代 健/日本一のフランスパン職人 0426 UC 伴 宙太/無二の協力者 0453 R 鰐島 咢/牙の王 0493 R 毛利 蘭/Angel 0541 R 白浜 兼一/斬り込み隊長 0542 RR 風林寺 美羽/牛乳 0543 C 武田 一基&宇喜田 孝造/突きの武田/投げの宇喜田 0544 UC 九弦院 響/第五拳豪ジークフリート 0545 C 南條 キサラ/第八拳豪バルキリー 0546 C 久賀舘 要/第三拳豪フレイヤ 0547 C 谷本 夏/第六拳豪ハーミット 0548 R 櫛灘 千影/神童 0549 UC 馬 連華/ニャンコ 0574 C 伴 宙太/空気デブ 《格闘》に関する効果を持つカード カード番号 レアリティ カード名 0542 RR 風林寺 美羽/牛乳
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【概要】 馬式記憶回復術(ばしききおくかいふくじゅつ)とは、兼一のオリジナル技の一つ。 25巻で動の気の不完全な発動により暴走した美羽を正気に戻した馬師父式ショック療法を参考に、忘心波衝撃で記憶を失った美羽に対し、胸を揉みしだいて強制的に記憶を取り戻させようとして使用したが、ジュナザードの技がこんな子供騙しで破れるはずもなく、単なるセクハラになってしまい、より苛烈な反撃を受けることになってしまった。 登場話 49巻(459話) 武術 その他 使用者 白浜 兼一 コメント 名前 コメント
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登録日:2021/07/28 Wed 04 14 30 更新日:2023/08/25 Fri 20 23 22NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 3人組 G3プリンセス ※ご覧の番組はゴーオンジャーです。 どうしてこうなった アイドル カオス カオス回 ケさみ ゴーオンイエロー ゴーオンシルバー スマイル スーパー戦隊シリーズ セクシー ラブリー ロムビアコ 仮面ライダーG3←ではない 公式が病気 及川奈央 害水大臣ケガレシア 昨日の敵は今日の友 杉本有美 楼山早輝 歌姫デビュー 炎神戦隊ゴーオンジャー 腹筋崩壊 荒川稔久 逆サンバルカン 逢沢りな 須塔美羽 ベアールや! 巨大化する怪物を止められるのは素敵な歌。 え?えぇ~!?何や何や!? めっちゃ意味不明やんか! 女の子達は何をしてるんや? G!G!プリンセス! GP-31 歌姫デビュー ゴー・オン! △メニュー 項目変更 ゴーオンジャーのスマイル担当早輝です! ゴーオンウイングスラブリー担当美羽です! ガイアークセクシー担当、ケガレシアです! 一生懸命歌います!聞いてください! G3プリンセスとは『炎神戦隊ゴーオンジャー』GP-31『歌姫(アイドル)デビュー』に登場したアイドルユニット。 断じて、某仮面ライダーのスーツを装着したお姫様ではない。 【概要】 ゴーオンイエロー/楼山早輝、ゴーオンシルバー/須塔美羽、害水大臣ケガレシアがサウンドワールドに生息する怪物・ロムビアコを倒すために結成したアイドルユニット。 ロムビアコは雑音を吸収する度に巨大化する厄介な性質を持っているが、次元の裂け目を超えて騒音が絶えないヒューマンワールドにやって来てしまった。 エンジンオー達の攻撃も一切通じず、そればかりか戦闘時の雑音で余計に巨大化してしまう。 打つ手無しかと思いきや、素敵な音や歌声を聞けば縮小するので、両陣営の女性陣が歌うことになった。 【メンバー】 楼山早輝 チームのスマイル担当で、今回の計画の発案者。 衣装やらユニット名やらで揉める美羽とケガレシアを取り纏め、「完璧なアイドル」(注:この番組はゴーオンジャーです)になるための特訓を提案する。 須塔美羽 チームのラブリー担当。 最初はアイドル活動に乗り気でなく、半ば強引に早輝に連れていかれた。 でも、最終的に一番本気になっていたのは多分この人。 ケガレシア チームのセクシー担当。演者は「お笑い担当」のつもりだったらしい。 当初は3人の名前からユニット名を「ケさみ」にしようとしていたが却下された。 本来はゴーオンジャーと敵対する蛮機族ガイアークの一員だが、侵略する予定のヒューマンワールドが滅茶苦茶にされては汚すに汚せないとのことで、一時休戦し早輝の計画に賛同した。 【特訓】 早輝発案 「アイドルはどんな時もスマイル」という闇が深い考えの元、「ジェットコースターに乗って笑顔を維持する」特訓。 早輝と美羽はスマイル満開でノリノリだったが、ヒューマンワールドの乗り物に初めて乗ったケガレシアは恐怖全開で笑顔どころではなかった。 余談だが、ケガレシア役の及川奈央氏は本当に絶叫マシンが苦手で、あのリアクションは演技ではなく「素」である。 ケガレシア発案 「アイドルにはほのかなお色気も必要」と特殊形状記憶ケガレメタル製のアイドルお色気ポーズ養成ギプスを用いた、「お色気ポーズ」の特訓。 『巨人の星』のあれとは違ってスイッチ1つでポーズを強制できるハイテク物。 しかし、肝心のポーズは「アハンのポーズ」「イヤンのポーズ」「ウフンのポーズ」「エヘンのポーズ」「オホンのポーズ」とかなり古臭かった。エヘンとオホンはお色気なのか……? 美羽発案 「歌うだけなら猿にもできる」というトンデモ理論の元、華麗な身のこなしを身に付けるために「射出されるバレーボールを躱し続ける」特訓。(*1) どう見ても『アタックNo.1』です。本当に(ry 【G3プリンセス誕生】 アイドルNo.1!私達プリンセス♪ 過酷な特訓を乗り越えた3人は、南海付かない方のキャンディーズを思わせる専用の衣装を身に纏って登場し、ロムビアコと男性陣に自分達の歌を聞かせる。 もちろん効果は抜群で、ロムビアコは嬉しそうに身体を揺すり、走輔・範人・軍平は肩を組み、連はヨゴシュタインとキタネイダスとハッスル。 アニに至っては妹が可愛すぎて理性崩壊したのかブレイクダンスを踊る始末。ちょっと、あんた光を掴みすぎだ。 そして、3人で同時変身し等身大となったロムビアコをバルカンボール「プリンセスキャノンボール」で撃破したのだった。 しかし、ヒューマンワールドの危機が去って共闘する理由が無くなったので、ケガレシアは再び敵としてゴーオンジャーと戦うと宣言。 今度会う時は、また敵同士でおじゃるよ G3プリンセスは僅か1日で解散してしまった…。 ちなみに、ベアールVは今後は自分も含めた4人でMステ進出を夢見ていた。 その場合は、ユニット名は「G4プリンセス」に改名されると思うが…あまりに物騒なので止めた方がいいだろう。 【その後の活動】 GP-45にて、リゾートホテルに住み着いていた座敷わらしを喜ばせるためにまさかの復活。 しかし、実は座敷わらしは女の子だったため同性のG3プリンセスには興味を示さず、それどころかケガレシアを「おばちゃん」呼ばわりする。 これにマジ切れしたケガレシアは巨大化して暴れまわるが、エンジンオーG12にワンパンで吹っ飛ばされた。ケガ様ェ…。 なお、最終的には男性陣が新アイドルユニット『G5プリンス』を組み、こちらは座敷わらしにも大ウケであった。 さらに、3年後の劇場版『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』では、野球仮面との対決にて、ゴレンジャーに豪快チェンジしたゴーカイジャーにゴレンジャーハリケーン・チアガールで召喚された。 【余談】 『歌姫デビュー』の脚本を担当した荒川稔久氏は、6年前にも敵味方の垣根を超えたアイドルユニットの話を手掛けた。(*2) 劇中ではG3プリンセスの他にも、大翔がギターを弾いて熱唱したり、ヨゴシュタインとキタネイダスが女装してザ・ピーナッツの「恋のフーガ」を歌ったりした。前者は後一歩のところでロムビアコを縮小できた。後者についてはお察しください。 どうしたらたくさんの追記・修正できる♪ I LOVE YOU 私のWiki籠り 早く♡ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] どちらかというと美羽がセクシー担当の方がいい気がするw -- 名無しさん (2021-07-29 08 31 10) 座敷わらしのケガレシアに対するおばちゃん発言は正直吹きそうになった思い出 -- 名無しさん (2021-07-29 11 05 33) ゴーオンジャーの人気を貢献したグループと言えるかも… -- 名無しさん (2023-04-06 20 11 26) 名前 コメント
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守りたいものというものがある人は幸せで、それを守り続けられたのなら、それはきっとこの上ない幸運だと、沙良は考えている。 沙良「か……はっ、はっ、はっ」 震える手で壁を支えに立ちながら、荒い息とかすむ意識の向こうでふと昔を思い出す。 守りたい命があって、守れなかった自分がいたこと。絶望は泥沼のように深く、這い上がることは苦痛を伴った。それでも自分はこうしてここにいる。今度こそ守ると誓ってここにいる。 沙良「やったら……諦めるわけには、いかんよなぁ、ましゅまろ?」 もう何年も共に過ごしてきた相棒を見つめる。しかしその姿はいつものように柔らかそうな印象はなく、くたりとくたびれていた。 ましゅまろはただのぬいぐるみだ。他のぬいぐるみと違う点は、沙良の感情に呼応した動作をするようにパターンをひたすらに学習させたという点だった。 ましゅまろの中には水が詰まっている。正確には、水の通るチューブが筋繊維のように張り巡らされている。その中を流れる水の動きによってましゅまろは多彩な動きをするのだ。 その水の流れを、沙良は常に操ってきた。いまや意識せずともましゅまろは操れる……というより、半ば彼女の意志を離れて動き出す。もしかしたら何かの意志が生まれているのかもしれない。それを確かめる術はないが。 そんなましゅまろも、結局は彼女の力が尽きれば動かなくなる。もはや沙良に残された力は、微かなものだった。 ガザベラ「ったく、しぶといわね、あんたも。そんなナリの癖して」 沙良「こんなナリで、悪かったなぁ。せやかてうちだって好き好んでこんなんちゃうんやで。成長なんて、人それぞれや……と」 ふらつくが、壁から手を離す。両足で立っていないと、いざという時に動きだしが遅れてしまう。 成長、か。小さくつぶやく。 本当は、沙良の体格は人の成長の差だとか言うものじゃない。実際、昔はまだ年相応の体つきをしていた。 沙良「行くで?」 ガザベラ「何度でも、かかってきな」 ざぁっ! 沙良が動き、その後を追うように水が割れる。人の目にはとてもじゃないが追えない速度。だが―― 沙良「くはっ!?」 ガザベラの体を囲むように、細い針が無数に発生した。人の目に追えない速さも、魔法の自動補足ならば捕らえられる。 血の針は次々と沙良の体に突き刺さる。 沙良「う、ああぁぁぁっ!!」 その口から血が零れた。ついに膝から力が抜け、沙良は崩れ落ちた。 ――あかんわ……もう、力が入らん。 意識は朦朧とし、もはや『流理』を扱う力も残ってはいなかった。 ガザベラ「まあ実際、たいしたものだったけどねぇ。でもここまで、アタシを倒すには、あんたじゃ役不足って事さ。にしてもその疲労の仕方はちょっとおかしいねぇ、ま、大方例の高速移動が体に負担をかけてたって事かしら?」 沙良は答えない。答える体力も、もはや残ってはいない。 ガザベラの言葉は正しかった。沙良の高速移動の正体――というより、肉体強化の正体。 沙良は、全身を流れる血流や電気信号の流れでさえも操っていたのだ。脳に流す情報の取捨選択、心拍数の強制加速、肉体限界を超えた筋力の出力の指示。それらを彼女は、随意的に行っていた。 無論そんなことをすれば体にどれほどの負担がかかるかも分からない。それに魔法というものが体にどんな作用を及ぼすかも分からなかった。事実彼女の成長が逆行したのも、この方法を使い出してからだった。 いつかその身を滅ぼす事は知っていた。それでも戦うために使い続けた。全ては、 沙良「守りたいもんが、あったんやけどなぁ……」 ガザベラ「アタシにはそういうのは、わかんないね」 ガザベラは沙良を右腕で持ち上げる。ナイフを取り出し、その喉元に突きつけた。 ガザベラ「あんたはよくやった方さ。もう死にな」 沙良はナイフが振りかぶられたのを見て、静かに目を閉じた。 ――結局、うちにはなんもできんかった。せっかく泥沼の底から這い上がったと思ったのに、また同じ結果や。ごめんな、みんな。 心の中で、誰かに向けて謝罪し…… ガザベラ「うわ、ちょっと、なんだいこいつ!?」 突然振り回された。薄く目を開くと、そこには…… ガザベラ「ああもう、邪魔するんじゃないよっ!!」 沙良「ましゅ、まろ……?」 ガザベラにまとわりつくましゅまろの姿があった。 ――なんでや。うち、あんたを動かす力もないんよ、もうなんもでけんよ? なのに、何であんた、うごいとるん? ましゅまろはしつこくガザベラにまとわりつく。どれだけ手ではねのけようとも、一向に引き下がる様子はない。 ガザベラ「ええい――しつこいんだよ!!」 苛立ったガザベラは沙良を手放し、己の手の平にナイフを突き立てる。そこから血が溢れ、鞭のようにしなり、ましゅまろに襲い掛かった。 沙良「ましゅ――!!」 ずたずたに引き裂かれ、ごみのように放り棄てられる。 沙良「ああ……」 もう何年も、共に歩んできた相棒だ。 元は贈り物だった。彼女が守れなかった子供達が生前、彼女にプレゼントしてくれた、手作りのぬいぐるみだった。それにちょっとした仕掛けを施して動かして見せた時の子供達の驚きと喜びの顔は、今でも忘れていない。 沙良「あああ……」 共に絶望を這い上がってきた。くじけそうな時、逃げ出しそうな時、それを抱けばそれだけで勇気がわいてきた。かけがえのない、相棒だった。 ぱしゃん、と。落ちた。 沙良「あああああああああああああ!!!!」 絶叫した。もはや自分の限界だとか力の限度だとかくだらないことは関係なかった。残った全ての力を右足に集める。血管が切れ神経は焼け筋繊維は弾け飛ぶ。知ったことかそんなこと、この怒りの前には関係ない! この女は、許されないことをした。それを黙って見過ごすことなどできるはずがない!! これまでのどの一撃よりも早く、重い一撃。 ガザベラ「くあぁっ!?」 ガザベラの肋骨が砕け、同時に沙良の足の骨にも罅が入った。 ガザベラ「いい加減に――しろぉ!!」 沙良「がっ!!」 ガザベラの血の鞭が刃となり、沙良の左手を貫いた。首を掴まれ、壁に押し付けられる。 ガザベラ「ちょっと油断したけどね、あんたはもう終わりさ……」 ガザベラは注意深く当たりを見回す。近くにましゅまろも、他のぬいぐるみもない。目の前の沙良はもはや水を操る力もないのは明白。首を締め上げる彼女の腕に抗する力はあまりに弱々しい。今度こそ、彼女の勝利はゆるぎないものとなった。 沙良はぎらついた瞳でガザベラを睨みつける。ガザベラはそれを鼻で笑うと、右手から生えた血のナイフを振り上げる。 息を荒げながら、首を締め付けられそれでも懸命に酸素を取り込みながら、その弱々しい左手で右手を受け止めるつもりなのか、真っ赤に濡れた左手をこちらに向けた。 それを滑稽だと嗤いながら、彼女は右手を振り下ろした。 シュッ! 空を裂く音が走り、沙良の背後の壁に血が散った。荒々しかった呼吸音はなくなり、廊下が静寂に包まれる。 ずる、と。力の抜けたガザベラの手から、沙良の体が水の中へとうつぶせに落ちた。ゆっくりと、血が水に流され広がっていく。 ちろちろと、どこからか水の流れる音だけが、響いていた。 どれくらいの間そうしていただろうか。 やがて、ずる……と、沙良がその身を起こした。 沙良「う、う……ああぁぁぁっ!」 今度は仰向けに倒れる。 沙良「間にあったん、か?」 沙良は大きく深呼吸した後、体を起こしてガザベラを見る。ガザベラは――死んでいた。額に小さな穴を開け、その場で事切れていた。 今度はため息が漏れた。左手を持ち上げ、ガザベラに付けられた傷跡を見る。まさかこれが逆転の一手になるとは思わなかった。 ウォータジェットというものがある。ダイヤモンドさえも切断可能なこの技術を、沙良は己の肉体と血液を使用して行った。血流と筋肉の圧縮を利用して、爆発的な速度で血液を発射するのだが……その負担は、相当なものとなった。 沙良「あかんわ、もうねむってしまいたい」 正直、まぶたが重い。むしろ今ここで眠ったらもう一度目を覚ましそうにないというのが彼女の本音だった。 それでももう、疲れたのだ。よくやったと思う。世界を滅ぼそうとするような連中相手に、よくもまあ限界を超えてやったもんだと。だからもう休んでも、いいんじゃないか。そう思う。 のだが。それを邪魔する存在があった。 沙良「……うん? って、なんやましゅまろ。あんたほんとに、なんなんや?」 ましゅまろが、沙良に擦り寄ってきていた。もはや彼女にはましゅまろが動くだけの力を維持する余裕がない。だというのに、なぜましゅまろは動いているのか……正直、さっぱりだった。 沙良「こういうんも、奇跡っていうんやろうか? ああもう、そんなに押したら……はいはい、起きろっていうんやろ?」 しつこくましゅまろに促され、沙良は立ち上がる。血も体力も足りていない。気力は今にも尽き果てそうだ。 それでも。 沙良「守るもんがあるうちは、幸せや。幸せなら、どうせなら生きてみらんと、な」 相棒と共に、上を目指して歩き出した。 貴俊は残った黒爪を手に思案していた。 すでに放った黒爪は三発。後一発で半分になってしまう。まあそれは構わない。勝てればいいのだ、結局。だから悩んでいた。 貴俊「さ、て……どうしたらアイツを倒せるかねぇ?」 叩きつけられた壁から背を離しながらどうにか立ち上がる。幸い刺さったりはしていないようだが、擦り傷切り傷打ち身に打撲。ダメージは存分に蓄積されていた。 そのくせ、あれだけ黒爪で貫いたというのに、ガーガーはその勢をまったく衰えさせない。右肩、右脇腹、背中から、右の背面。右半身だけでも封じようとしたのに、今でも元気に動き回っている。 というか、美羽を右足で踏みつけて雄叫びを上げていた。 貴俊「ったく……ケダモノめ。それ以上その娘に傷をつけてみろよ、本気で消し飛ばすぞ」 獣の表情を浮かべて槍を構えて突進する。一歩一歩床を踏み砕かんばかりの勢いで突き進む。気付いたガーガーが、その口を大きく広げた。ちろりと炎が覗く。 ボウッ! 視界が赤で埋まる。炎の塊をかわし、美羽を踏みつける足に槍を突き立てる。 ガーガー「グルァッ!!」 大きく振り回された腕。ただ振り回されただけのそれに、貴俊は肩が弾け飛びそうな衝撃を受け吹き飛ばされた。床に叩きつけられ、ごろごろと転がる。その勢いのままに起き上がり、にらみ合う。 貴俊「あのなぁ……俺はてめぇごときに負けてらんねぇんだよ……」 ちらりと、過去の光景が脳裏をよぎった。ああ、あの頃は楽だったなぁなどと思い出す。楽であり……世界の全てが苦痛であった。自分の存在が苦痛であった。そこに現れた――自分の対極。 それからは楽ではなかった。まさに苦難困難の連続だ。ただ、苦痛ではなかった。それらを乗り越える充実があった。 貴俊「そぉだよ、俺ぁこういう苦難困難ごときにゃ負けらんねぇんだよ。そうじゃなきゃ、俺をこんなところに引きずりだしてくれやがった野郎に申し訳がたたねぇんだよ愛が途切れちまうんだよ!!」 ずだん! と槍を叩きつけて床を叩き割る。 貴俊「俺を倒していいのは一人だけだ、俺が負けるのは一人だけだ、俺が、負けらんねぇ戦いをするのは一人だけだ。だから――」 体を弓なりにしならせ、 貴俊「てめぇは予定調和のごとく俺に倒されてろ!」 なんと、黒爪を投げた。射出するのではなく、投げた。まるで陸上競技のそれのように。 空を裂きガーガーへ向かうそれは、速くはあるが射出した時の速度とは比べるまでも無く遅い。ガーガーは首をかしげ、目の前跳んできたそれを払おうと手を伸ばした。 瞬間。 ――バチィンッ!! ガーガー「ギャアアッ!?」 黒爪が、弾ける! 眼前で射出された黒爪に反応できず、ガーガーの顔面に短い槍が突き立った。黒爪の後から駆けていた貴俊は、はじけて床をバウンドした、更に短くなった黒爪を掴み、ぶん回す。 重い手ごたえと共に、ガーガーが吹き飛んだ。貴俊は軽く舌打ちする。手元に残った黒爪は、あと二度しか射出できない。 今の重い手ごたえ。そろそろ遠心力による威力の水増しも期待できなくなってきた頃か、と考える。 美羽「う、く……先、輩…………」 貴俊「おっと、あんまり無理しないほうがいいぜ。後は俺が――」 美羽「意地でどうにかできることばかりじゃ、無いですよ」 貴俊は言葉を飲み込む。確かに、意地ではどうしようもない。先の射出にしてもそうだ。 射出は本来、一番下の槍についているボタンのオンオフで電流の切り替えて行う。それを自分で投擲し、中の回路の適当な部分を分離させて電流をカットするという荒業を、ほとんど意地になって行ったものだ。当然、相手の不意をつけるというメリットよりは、威力は半減するし狙いも付けにくいというかむしろあたったのが奇跡だったりするデメリットのほうが大きいわけだ。 美羽「――どうやら、目に当たったようですね。相当苦しんでます」 貴俊「ん、あ、ああ。そうだな」 ガーガーは暴れていた。目に突き刺さった槍に苦しんでいる。さすがにあの痛みは無視できなかったということか。 それを見て思案顔をしていた美羽は、言った。 美羽「先輩、突っ込んでください」 貴俊「……へぁ?」 美羽「だから、突っ込んでください。全力で、あいつに」 美羽は暴れまわるガーガーを指差す。すでに床は穴だらだ。 貴俊「いや、あの……突っ込んで、どうしろと」 美羽「いいから行って下さい。先輩なら分かりますから。――たぶん」 貴俊「……ああもう、分かった、分かったよ畜生! やっぱり君は大翔の妹だな!!」 最後に視線をそらしてなにやら不穏な事をつぶやいたような気がするが、とりあえずそれを振り切って走り出す。 美羽は大きく息を吸い―― 美羽「ったく、アタシはこういうの嫌いなんだけどな……兄貴の悪いところがうつったかな」 全力で、生み出せるだけの大量の炎を生み出した。真っ赤な炎は天井に届かんばかりに燃え盛り、それが波のように、ガーガーへと向けてなだれ込む! 貴俊は背後から迫ってくる熱量に振り返り、 貴俊「は?」 という表情を浮かべて、飲み込まれた。 炎に気付いたガーガーは大きく口を開いて天を仰ぐ。 ガーガー「グルゥァァァァァッ!!!!」 その口に、炎が飲み込まれていく。まるでガーガーを包み込むかの様に炎が殺到するがその全てがその口へと流れ込んでいき…… ガーガー「ガァッ!?」 突如、その喉に黒い棒が突き立った。飲み込まれかけていた炎が自由を取り戻し、舞い散る。炎が雪のように荒れ狂う世界の中心で、炎の中から現れた貴俊はところどころに火傷を負いながら、ガーガーの肩に足をかけ、その口に黒爪をつきたてていた。 貴俊「ったく、あの兄にしてこの妹ありたぁよく言ったもんだ。思わず愛を振りまきたくなるが……その前に、手前は極刑だ」 ズダン! 黒爪が射出され、びくりとガーガーが体を震わせた。もう一度。ズダン! 喉から入った一撃は体を突き破り、背中を突き抜けた。どぉん、と重い音を立てて倒れるガーガー。一足先に飛びのいた貴俊は、苦笑しながら美羽を振り向いた。 貴俊「まさかいきなりあんな目に合わされるとは思わなかったよ……大翔といい君といい、なんつーか君んちの家系はとんでもないやり方が好きなのか?」 美羽「さあ、そんなことは無いと思います……け、ど……」 ぽかん、と。だらしなく口を開いた美羽は、 貴俊「んー? どうした、美羽ちゃ、ごふぁっ!?」 ぐしゃり、と嫌な音を立てて、貴俊が横殴りに吹き飛び血を撒き散らしながら床に叩きつけられるのを、ただ見ていることしかできなかった。 ずりゅ、と血を滴らせ衝撃波でぐちゃぐちゃになった顔に虚ろな眼球でこちらを見ながら、ガーガーが歩み寄ってくる。 美羽「な……なんで、生きて…………!?」 まるでホラー映画のような、それでも現実の光景に美羽は怯えた。まさか喉から背中までを貫かれて生きているような生き物がいるなどと誰が想像できようか。しかも二度もその衝撃を食らっているのだ。内臓にどれほどのダメージがあるのか。 それでも、その獣は立っている。そのぎらついた瞳は、美羽の血に飢えていることは明白だった。 美羽「い、い……いやぁぁぁ!!!!」 悲鳴を上げた瞬間、ガーガーが飛び掛ってきた。牙をむき出しにしてくらいついてきたその顔を、両手で押しとどめる。それでも、じりじりと血の滴る牙がじりじりと迫ってくる。 美羽「ふ、うあぁぁ……」 今にも泣き出しそうになるのを堪えて、何かできないかと辺りを見回して……。 美羽「……………………」 ぐっと、覚悟を決める。ガーガーを押しとどめている両手の力を、不意に抜いた。 ガーガー「ルァッ!?」 落ちてくる巨大な顔をかわして、その顔面に突き立った黒爪を掴む。そして、全力で電気を生み出す。 ガーガー「ウルウウァァァッ!?」 バチバチと青い火花が散り、ガーガーが顔をぶんぶんと振るが、美羽はその手を離さない。しがみ付く。意地でもこの手は、離さない!! 顔ごと床に叩きつけても引きずっても離れないことを悟ったか、ガーガーは拳を作り、美羽へと向け―― 美羽「先輩!!」 美羽は叫び『弦衰』で雷を帯びた黒爪から一切の『磁力』を吸収した。 生まれたのは、音ではなく衝撃。大気は撓み、歪んだ。 光の尾を引いて射出された黒爪は、ガーガーの上半身を粉々に吹き飛ばし、天井の一部を吹き飛ばしてどこかへと一瞬で飛んで行った。 美羽は半分の長さになった、いまだ電気を帯びてぱちぱちとなる黒爪を、力なく放り投げる。呆然とぼろぼろになった体育館を見回して―― 美羽「先輩、ありがとうございました」 貴俊「いいええ、こっちこそ、生きていてくれてサンクスー。これで、大翔に殺されないで済むわ」 冗談めかした言葉だったが、貴俊は口の端から血をたらし、全身少々どころかかなりやばい感じに痛めつけられていた。 美羽「ギリギリでしたねー……」 貴俊「ああ……にしても、悪かったなぁ。後味悪い役目任せちまって。本当は、俺がやるつもりだったんだけど……」 美羽「いいですよ。少し、兄貴の気持ちが、分かりましたから……」 守るためとはいえ。命を奪うことが。どういうことなのか。 かぶりを振り、ふらつきながらも立ち上がる。まだ射出の反動が全身に残っていた。 最後の射出。ガーガーの頭に突き立っていた、二本繋がったままの黒爪に美羽が電気を流し磁力を発生させ、貴俊が『分離』をかけることで射出の条件を整えたのだ。まさかあれほどの威力が出るとは美羽も思っていなかったが。黒爪、どこまで行ったのかと心配に思う。まさか人に命中などしなければいいのだが。 そんなことを心配しながら、まずはもっと心配しなければならないことを思い出す。 美羽「さ、先輩、行きましょう。兄貴がちゃんとできてるか、採点してやらないといけません」 貴俊「……俺としちゃあ、もうここで待っときたいくらいの感じなんだけどなぁ」 などといいつつ立ち上がる貴俊。二人は体を引きずりながら、それでも前をむいて歩き出した。 二人して投げ飛ばされた先は、理科室だった。 陽菜はとにかくありとあらゆるものに擬態してどうにかダメージを回避しているが、エーデルはそうはいかない。加えて、いくらこの数ヶ月で多少鍛えたとはいえ元々が貧弱だったのだからその打たれ弱さも推して量れるというものだ。 エーデル「ぐっ……やれやれ、この僕がこんな肉弾戦を行う羽目になるとはね。まったく、美しくない話だ……!」 机に手をついて立ち上がる。周囲を見回すが陽菜の姿は無い。机の影に倒れているのかもしれないと考え、ドアの外に視線を向ける。今敵から注意を離すわけには行かない。ただでさえ追い込まれているのだ。これ以上、隙を作って付け入られては、本当に勝ち目は無い。 その巨体は、臆する必要などありはしないといわんばかりに、堂々と扉を開けて入ってきた。 エーデル「せぇいっ!!」 蛇口が撥ね飛び水が噴き出す。その流れを操り、加速し、研ぎ澄まし雨のように矢のようにバードックに叩きつける。だが、いくら傷つけてもその傷は次々に修復されていく。異常なまでの回復速度。 ぎり、と奥歯をかみ締めるエーデルの横を、机の上を飛び移りながら走り抜けていく影。 エーデル「ヒナ嬢、何を!?」 陽菜「えーちん、水止めて!!」 エーデルは言われたとおりに、魔法を解除する。両腕を交差させてそれを防いでいたバードックは、ふと顔を上げて――その顔面に、陽菜は黒いビンを放り投げた。ガラスの割れる音がして、中の透明な液体がバードックに降りかかる。 バードック「ぎゃあぁぁぁぁっ!?!?」 顔面を押さえもがき苦しむバードック。割れたビンのラベルにはこうかかれていた。H2SO4 硫酸。それを見たエーデルは顔を引きつらせた。彼も一応生徒として授業を受けていたおかげで、多少の知識は身についていた。それがどんな危険な代物かも。 そして、更に陽菜がもうひとつのビンを取り出して見せた時、彼はくらりとよろめいた。 それを――陽菜は、躊躇いなくバードックの体に叩きつけ、全力で避難した。陽菜の背後から眩い白い炎が立ち上る。あまりの輝きに目が焼けそうになり、エーデルは思わずその場に身を伏せた。陽菜もその隣に滑り込んでくる。 バードック「ぐあぁぁぁぁ!!!!」 その叫びを聞きながら、エーデルは呆れた口調で陽菜に言った。 エーデル「まったく、過激な事をするな。硫酸に加えて金属ナトリウム粉末。どちらも危険な代物だ」 陽菜「これでも、化学の成績は悪くないんだよ?」 的外れな受け答えに苦笑するエーデル。その顔を引き締める。 エーデル「しかし、それでは決定打にはならないな」 陽菜「うん、まあね。あくまで時間稼ぎだから」 硫酸は洗い流さなければ取れないし、ひたすらに再生し続けるバードックの体にそれなりの効果はあるだろう。そして、あの眩い光は目くらましになる。しばらく、まともには動けないはずだ。その間に、何か策を練らなくてはならない。 陽菜「問題なのは、肉体の強化よりも再生だよね」 エーデル「ああ。どれだけダメージを与えたところで回復されたのでは意味がないからな」 陽菜「うーん……それにしても、あの再生を打ち止めにできればいいんだけど……エネルギーの元を断つとか? でも、魔法のエネルギーの元なんてわかんないわけだし……」 そもそも、だからこそあのような歪な存在になったのだから。 と、そこでふとエーデルは思いついた。エネルギーの元を断つことはできないが、エネルギーそのものを……魔力を枯渇させることができれば? 無論、それは簡単な話ではない。見たところ、バードックはエーデルたちの世界の平均魔力の数倍を抱えている。それが二人分ともなれば相当な量になる。一般人でも、魔力を枯渇させるなんてこと滅多に起こらない。 だが……もしかしたら。そう思ってポケットを探る。取り出したのは、一族に伝わる宝石。ただし空っぽ。しかしこの場合はそれでいい。 エーデル「この中に彼の魔力の全てを封印できれば――問題は、二つで足りるのかということだな」 分の悪い賭けだ。軽く目算するが、正直足りそうにない。その場合はバードック残りの魔力が枯渇するまで戦う羽目になる。だが、やるしかない。覚悟を決める。 陽菜「……んー、ちょっとまってえーちん、それを使えば、あの人を倒せるの?」 エーデル「可能性は低いが、賭けてみるしかないだろうね」 陽菜「それじゃあ、陽菜にいいアイデアがあるんだけど」 陽菜のアイデア。それを聞いたエーデルは目をむいた。本当にそんなことが可能なのか、いや、可能だとしてもそんなことをしたら陽菜の身の安全が保障できない。 陽菜「えーちん、迷っちゃだめ。それじゃあ陽菜が困るよ。せっかく、ヒロ君の助けになりに来たのに」 エーデル「む……。しかし君は、それでいいのかい? 君はその、ヒロト君のことを……」 陽菜「いいんだよ、それで。ヒロ君ね、陽菜のことを心配してくれてるんだけど、それってやっぱり、友達としてなんだよね。ユリアちゃんのそれとは違う。それはちょっとっていうかすっごい悲しいけど、でもやっぱり、嬉しいんだよね」 そういって、陽菜は笑う。綺麗な笑顔だった。エーデルは何も言わずに、彼女に肯いた。 ふ、と。背後から白い輝きが消えた。と同時に、バードックは怒りの咆哮を上げる。 バードック「おおおお! さすがに、僕も我慢の限界です! もはや容赦はない!!」 立ち上がった二人は、その光景に愕然とした。バードックの上半身が更に盛り上がり、両手を床に突き刺している。ばき、と床全体が嫌な音を立てた。じり、と後ずさる。 バードック「うおぉぉ!!!!」 バリバリバリィ!! 教室の床が、その上のもの全てと一緒にめくれ返った。コンクリート片や木片や螺子やよくわからない金属など、あらゆるものをばら撒きながら砕けた床が二人に襲い掛かる。狭い教室の中に逃げ道はない。 陽菜はくちびるを噛み、エーデルの前に出る。 エーデル「待ちたまえ!!」 エーデルの言葉を無視して、その身を鉄塊に擬態させエーデルの身を守らんと瓦礫の嵐に立ち向かう。苦し紛れに水を呼び寄せて何とか身を守ろうと足掻きながら、二人は瓦礫に飲み込まれた。 荒い息をつきながら、バードックはその光景を見ていた。瓦礫が落ちる寸前、隙間から見えたのは陽菜がエーデルをかばって前に出る姿だった。 いくら鉄塊に擬態したとはいえ、瓦礫の中には同じ素材でできた鋭い破片も混じっていたし、何よりこれだけの質量が落ちてくれば鉄塊とはいえ無事ではすまない。おそらく二人は無事ではないだろうと、そう判断した。 しかし。 エーデル「貴様ぁ……ただでは、済まさんぞ……!」 バードック「……何?」 瓦礫の中から声が聞こえたと思った瞬間。青い輝きが全てを吹き飛ばした! バードック「これは!?」 水を纏ったエーデル。その腕に抱かれていたのは、腹に鉄の棒を生やして、ぐったりと力のない陽菜。その体を一度強く抱きしめ、床にそっと寝かせた。死んでいる。呼吸をしていない。明らかに、死んでいた。 エーデル「我が友を奪ったその罪――この名において、断罪する! 家名解放、我が名はエーデル! 我が背負うは、高貴なる青!!」 青い輝きが、世界を覆う。それは光であり、同時に水であった。バードックは困惑する。触れていないのに、まるで触れているような感触の光。正体不明の現象に、どういう対応をしたらいいのか分からないのだ。 それを睥睨し、静かに告げる。 エーデル「貫け、青き死神」 光が弾け、辺りに闇が戻る。今まで光だったそれはバードックの周りで渦をなし、水へと変じ、刃と槌と矛と槍と斧と昆と死となりて、バードックに無限に襲い掛かる。一瞬で無数の武器に囲まれたバードックは、その身を削られ、しかしそれでも傷はすぐにふさがる。 バードック「負け……ぬ、ぐ……負けられないのですよ、僕は!!」 重い水を振り切って、渦から抜け出す。受ける傷など気にかからない。どうせ再生されてしまうのだから。だから、大丈夫。 そう考え、渦の中から水を滴らせながら上半身だけをどうにか抜け出す。ここまで抜け出せば、後は腕力で下半身を引きずり出せば…… 陽菜「だめ、それ、無理だから」 バードック「え?」 死んだはずの人間の声が聞こえた。それに気をとられた、それがまずかった。思わず、力を抜いた。 ドッ! 渦の中から現れた陽菜は。腹に鉄の棒を生やして青い顔をしながら、それでも懸命にバードックにしがみ付いていた陽菜は、『擬態』を解除する。 水が、陽菜を形作った。バードックが信じられない、と表情をうかべる。エーデルも驚いている。二人が時を止めた瞬間、陽菜はその手を――宝石を握り締めたその手を、いまだ再生途中の傷へと突き入れた。 陽菜「えーちん! やって!!」 エーデル「あ、ああ、分かった!!」 エーデルが手をかざした瞬間、バードックの体から凄まじい勢いで魔力が抜け出していく。エーデルの宝石に、吸収されているのだ。 バードック「ぐ、うあぁぁぁっ!? く、ぼ、僕の魔力を吸収するつもり、ですか……!? いい、考えですね、でも、この勢いじゃ、残念ですが少々容量ぶそ、くうぅぅ!?」 突然、魔力を吸い出す速度が加速した。このままでは全身の魔力がなくなってしまうほどの勢いで。それにあわせて、全身の傷の癒える速さが目に見えて落ちていく。血が、パタパタと床に散った。 バードック「い、一体、なにが……!?」 理解できないバードックは、視線を己の背中に向けて驚愕した。陽菜の体が、薄く、赤く輝いている。 陽菜の魔法は『擬態』。その通り、その存在そのものへとなりきる魔法。つまり、陽菜は己の体を宝石へと擬態させている。 バードック「は、はは、は……まさ、か、こんなこと、が…………」 エーデルの魔法によって付けられた傷はどれもが致命傷。それをふさぐ力がなくなっている今、魔力を吸い尽くされればバードックの命は終わる。 ここまでか。くやしいとは思わなかった。ただ、諦めが体を支配していた。やがて……バードックは、静かに事切れた。 それを見た陽菜は手を抜き、立ち上がろうとしてふらりとよろめく。 陽菜「お、っとっと。うぅ……気持ち悪い。あたた、えーちん、ちょっとこの棒、抜いてくれない?」 エーデル「あ、ああ。それは構わないが……失礼だがヒナ嬢、君は、確かに死んでいたと思うのだが……」 ずりゅ、と嫌な音を立てて陽菜の腹から鉄の棒が抜き出された。あとが残るかなぁ、残ったらやだなぁ、などと考える。 陽菜「ああ、うん。あれね、ちょっと陽菜の死体に『擬態』してみたの。うまくいったけど、とりあえず二度とやりたくないや。あれは」 死体への擬態。それは可能ではあるが非常に危険な行いだった。何しろ『擬態』の魔法はそのものになりきるのだ。つまり、少し間違えればそのまま本当に死んでしまいかねない。もっとも、陽菜はそんなことに気付いてはいなかった。ただ、危険だということを本能が察知したのだ。 陽菜「あうう……でも本当に気分が悪いよ、なに、これ?」 エーデル「君は我々の世界の魔力に適応していないからな。拒絶反応のようなものだろう。おそらく、明日まではまともに動けないはずだ。とりあえずこのまま、ここで休んで――」 陽菜「ちょっとちょっと、本気でそんな事いってるの? やだなぁ面白くない冗談だなぁ」 などと冗談っぽい口調だったが、目が本気だった。置いていったら後でどんな目に合わされるか分からない。エーデルはため息ひとつ、陽菜に肩を貸して歩き出す。 倒れたバードックを見下ろして、陽菜は少し考えるようなしぐさをしたあと、 陽菜「がんばったね。おやすみ、なさい」 そうつぶやいた。